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この秋、名古屋・橦木町アトリエOPEN一覧に戻る



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名古屋市の中心部に、大正11年に建設された名古屋市市政資料館という施設があるのをご存知ですか。
ネオ・バロック建築の傑作といわれるこの建物は、現存するわが国最古の控訴院建築として国の重要文化財にも指定されています。(観覧無料)

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ここは地下鉄・市役所駅から直線距離で東へ400m、栄のテレビ塔からは北へ900mくらいの場所にあります。
「坂の上の雲」、「官僚たちの夏」、「華麗なる一族」、「花より男子」などのロケ地としても使われたそうです。

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その市政資料館の東の道を南に130m。黒く立派な旧家の南隣、古民家長屋の南の端。

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こじんまりとした大きさですが昔の面影を残しながら、「スタジオレコード・橦木町(しゅもくちょう)アトリエ」をオープンいたします。

陶芸教室が中心となりますが、不定期にワークショップなども開催できたらと思っています。

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このエリア、実は焼き物とはとても深い繋がりがある地域なのです。

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橦木町アトリエから一本東の道にある公園には、上のような銘板があり、「明治から昭和にかけ、この東区付近は日本の輸出陶磁器の最大生産地であり、集積地であった」と書かれています。
この公園にもかつては大規模な陶磁器の絵付け工場があったそうです。現在のノリタケ、TOTO、日本ガイシなどの森村グループを創業した森村市左衛門が東京や京都の絵付け職人を集め工場を建設し、その後の名古屋の輸出陶磁器産業の繁栄のきっかけをつくったそうです。

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また時代を17世紀後半、江戸時代まで遡ると、地下鉄・市役所駅の北にある名古屋城の下御深井御庭では御深井焼(おふけやき)という焼き物が焼かれていました。この焼き物の特徴でもある長石に灰を加えた釉薬は、淡い青色や黄緑色などに発色し、御深井釉といわれて今も尾張や美濃地方で使われ続けています。
スタジオレコード の教室にも御深井釉はあります。
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名古屋城の北の公園を巡りふたたびお堀沿いへ。

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西側から名古屋城を望む。
この日ぐるりと一周回りましたが名古屋城思ってた以上に広いですね。
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名古屋城の入り口正面?「元離宮」の文字。
明治から昭和初めまで名古屋離宮として宮内省の所管だったようです。

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新しくできた「金シャチ横丁」
名古屋城、観光地となってますね。

橦木町アトリエは現在、内装工事中ですが、この場所、この建物を大切にした空間作りをしたいと考えております。
解体した土壁の土も陶器の材料に再利用したり(水回りのタイルにも使えたら使う予定です)、
錆びたトタンもできるだけそのまま残し、綺麗にしすぎないようにしたり、
窓の格子のデザインも元々あったものを継承したり、押入れの引き戸もそのまま使います。

皆様に陶芸を中心とした美術全般を楽しんでいただける場所にできればと思っております。

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スタジオレコード・橦木町アトリエ(名古屋市東区橦木町1−1 古民家長屋の南端)
 地下鉄名城線「市役所駅」2番出口より徒歩8分
 地下鉄桜通線「久屋大通駅」1A出口より徒歩10分
 名鉄瀬戸線「東大手駅」より徒歩5分

 市バス「市政資料館南」より徒歩3分(「市政資料館南」までは名古屋駅より15分ほど)
 ※メーグルも停まります(メーグルとは市内中心部の観光地と名古屋駅・栄地区を巡回する市バスです。)

モザイクタイルミュージアム 企画展